本文
研究・研修推進計画(PDF版)はこちらをクリックしてください [PDFファイル/91KB]
「わかる・できる算数科の授業づくり」
~自ら考えをもち,伝え合う子どもをめざして~
本校の教育目標は「自ら学び 共に生きる」であり,具体像として「考える子」「思いやる子」
「やりぬく子」としている。目指す子ども像の実現のためには,すべての児童が,安心して
学校生活を送りながら,進んで課題に向かい粘り強く学習活動を行うことが必要である。
算数科においては,主体的に課題に関わり,算数的活動や対話・話合いを通して,
自分の考えの根拠を明確にして伝えたり,他者の考えを理解して自分の考えを広げ深めたり,
集団としての考えを発展させたりすることで,友達と一緒に学ぶことの楽しさを実感するという
学びの経験を重ねていくことが「自ら学び共に生きる」につながるのではないかと考えた。
本校では,昨年度から,算数科を中心として,「岡山型学習指導のスタンダード」を活用する
ことを研究の柱の一つとして,授業づくりを進めてきた。岡山型学習指導のスタンダードを
意識した授業展開をすることによって,日常授業の改善が図られ,すべての児童にとって
「わかる,できる」授業につながると考えた。これまでの研究の中で,教師による様々な授業
実践や情報共有を行うことで,本校における算数科の授業の型が確立されてきた。
研究の柱の一つである「岡山型学習指導のスタンダード」の「授業ファイブ:(1)めあてを示す
(2)自分で考え表現する時間を確保する(3)目標の達成度を確認する(4)学習内容をまとめる
(5)授業の振り返りをする」を教師は意識しながら授業を展開していくことができるようになった。
また,児童自身も活動の基本的な流れが分かり,一単位時間の見通しをもちながら学習に
取り組むことができたと考える。しかし,自ら課題意識をもち,見通しをもって学習に取り組む
ことができている児童は多いとは言えない。また,児童の様子だけでなく,学力テストの結果
からも,自分の考えを説明する力に課題が見られることが分かっている。このような実態から,
自ら考えをもち,伝え合おうとする児童を育てたいと考えた。また,伝え合いから生まれる友達と
学び合うよさも感じながら,主体的に学ぶ児童の育成に努めたいと考えた。
○自ら考えをもち,自分の考えの根拠や理由を明確にして,
伝え合おうとする子ども
・低学年→自分の考えをもち,具体物等を操作しながら伝えようとする子ども。
・中学年→自分の考えを図,式や言葉で伝え,友達の考えと比べようとする子ども。
・高学年→自分の考えを図,式や言葉で分かりやすく伝え,よりよい考えにしていく子ども。
〇既習学習を基に筋道を立てて考える力や,
考えの根拠や理由をはっきりとさせて説明する力や,言葉や数,式,図,表,
グラフなどを活用して表現する力を身につけることができれば,自分の考えに
自信をもって伝え合う児童を育成できるであろう。
(1) 自分の考えをもつための導入の工夫
(2) 既習学習をもとに筋道立てて考えたことを根拠や理由を示して説明したり,具体物や言葉,数,式,図,表,
グラフなどを活用して表現したりする指導の工夫
(3) 児童の考えを広げたり,深めたりすることができる発問や支援の工夫
(4) 自己成長の気付きや学び合いのよさを実感できるような振り返りの工夫
研究推進委員会で原案を作成し,全体会で話し合い,共通理解を図って進める。
○研修日 毎週水曜日 全体会・部会・その他
○研究授業 全研・低中高特各一人 部研・全研以外1回以上
〇ミニ研究授業 希望者随時
〇始めの指導案検討には,研究部が必ず入る。